イモリを飼う時に知っててほしい7つのポイントを解説するよ!
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最近、過去に書いた『イモリの飼い方』の記事を見てくださっている方が多いようで大変うれしいです。
イモリの可愛さに気付いてくれる人が増えてきたのかな?と個人的に喜んでいる今日この頃(笑)
しかし、以前書いた記事は書きたいことをすべて詰め込んでしまったため、非常に長い!!
あまりにも長すぎたため今回、これだけは知っていてほしい!という要点をまとめた記事を書きました。
こちらも参考にしていただいて、素敵なイモリとの生活を楽しんでください!!
⇩こちらの記事が噂の長すぎるやつです。
長いですが、できるだけ細かくわかりやすいようにイモリのことを書いておりますので、もっとイモリのことが知りたい!という方にはおすすめです。ぜひ覗いてみてください。
- 初心者でもイモリは飼える?
- 多頭飼いはOK?NG?
- 飼いやすい種類は?
- 飼育には何が必要?
- 水槽の大きさはどれくらいがベスト?
- イモリが水に入らない!病気?
- 脱走を防止せよ!
- イモリとの素敵な毎日を
- おわりに
初心者でもイモリは飼える?
イモリは初めて!
初心者でもお世話はできるの?
とても簡単!…とは言えないけど、
ちゃんとイモリのことを知ってくれたら難しくはないよ !
イモリとは、水の中又は水辺に生息する生き物で、両生類に分類されています。
イモリとよく間違われるヤモリは爬虫類です。
本来は川や池などに生息しており、日本ではアカハライモリ、シリケンイモリの生息が確認されています。
綺麗な水を好み、近年では環境変化によって水質が悪化、準絶滅危惧種にも指定されるようになってしまいました。
また、イモリはフグ毒と同じテトロドトキシンを持っていますが、人体に影響を与えるほどではなく、皮膚の弱い方や触った手で目などを擦ってしまうと稀に炎症になる程度です。触った後はしっかりと手を洗いましょう。
飼育の要点
◎アカハライモリとシリケンイモリは比較的環境の変化に強く飼育しやすいため、ペットショップでも見かけることがあると思います。
◎イモリは長寿で、自然下では40年以上、飼育下では20年以上生きると言われています。
◎水温は18度前後が適温で、それ以上又はそれ以下になると、クーラーやヒーターが必要になってきます。必要に応じて準備してあげましょう。
◎水槽の置き場所は、温度変化の少ないリビング又は玄関などがベスト。変温動物なので、急激に温度が変わると命に関わります。
◎綺麗な水を好むので、水換えは週1(フィルターなし)又は月1(フィルターあり)で行うようにしましょう。季節によって回数は例外ではありません。
◎餌は人工飼料又はアカムシでも十分に食べてくれます。ただし、餌の与えすぎは注意しましょう。肥満や病気の原因になります。
◎ペットショップでよく見かけるサイズは10cm前後ですが、稀に幼生(まだエラの生えた小さな子供)が販売されていることもありますが、幼生は環境の変化に弱く育てることが難しいので、初めての方は成体(10cm前後)を飼育するようにしましょう。
簡単に要点をまとめるとこのようになります。
もっと詳しく知りたい方は書籍、あるいはペットショップの店員さんに相談してみましょう。
多頭飼いはOK?NG?
イモリは1匹だけで飼わないといけないの?
イモリさんが寂しくならない?
たくさん飼っても大丈夫!
でも、いくつか注意点があるよ。
結果的に言うとイモリは多頭飼いOKです。
ですが、多頭飼いするにあたっていくつか注意点があります。
1.あまりにも体の大きさが違う個体同士はやめたほうがいい。
体の大きさがあまりにも違う、例えば、5cmのイモリと15cmのイモリが同じ水槽内にいるとします。
ケンカになったとき、体の大きいイモリの方が小さいイモリよりも有利になりますよね?
また、ご飯の取り合いもする場合があります。
人間でも似たようなことがあると思います。
なるべく力の差をなくすために、同じぐらいから1cmぐらい大きさに差があるもの同士を飼うようにしましょう。
2.1匹1匹にしっかりとご飯をあげる。
ご飯をあげるとき、適当に置いておけば食べてくれるなんて考えていませんか?
確かに置いておけば食べてくれます。ですが、たくさん食べた子と少ししか食べられなかった子、全く食べられなかった子など差が出てきてしまう原因になります。
最悪の場合、お腹が空いている子が他の子を食べてしまう共食いという行為に繋がってしまいます。
共食いやケンカを防ぐために、できるだけ1匹1匹にご飯をあげるようにしてあげましょう。
ピンセットを使ってご飯を目の前に落としてあげる方法がベストです。
3.病気の早期発見を。
これは特に注意しなければいけません。
1匹が何らかの病気にかかってしまった場合、同じ水槽の中で生活しているイモリにも感染してしまう可能性がでてきてしまいます。
最悪の場合、全滅なんてこともあり得るので、毎日1回でもいいのでしっかりと様子を見てあげましょう。早期発見が大切です。
飼いやすい種類は?
イモリはたくさん種類がいるけど、
どの種類がお世話しやすいの?
初心者さんには大きく分けて2種類!
『アカハライモリ』と『シリケンイモリ』!
『アカハライモリ 』
全長:10~12㎝
寿命:10年以上
分布:北海道・沖縄を除く本州・四国・九州
ペットショップやホームセンターでよく見かける種類です。
自然下でも、川や池などの流れの少ない綺麗な淡水で見ることができます。
名前にもなっている通りおなかが赤く、地域によって模様や色の違いがあり、愛好家さんの中でも人気があるそうです。
繁殖期のオスの尾は紫がかって非常に綺麗です。
オスとメスの見分け方は大きく分けて2つあり、
1.尾の幅…オスは幅が広く、先端で急にシュッと細くなり、メスの尾は反対にスマートです。
2.排泄孔の大きさ…オスは排泄孔がぷっくり膨らんでいます。メスには膨らみが見られません。
ほとんど水の中で過ごすので、水槽のレイアウトは水2:陸1にします。
『シリケンイモリ』
全長:15~18㎝
寿命:10年以上
分布:沖縄諸島・奄美諸島
こちらもアカハライモリに並んで人気で、同じコーナーで販売されていることが多いです。
背中に金箔をまぶしたような模様が特徴です。
稀に模様のない子もいます。
アカハライモリに比べて水への依存性はなく、レイアウトは陸を多めにしてあげるといいでしょう。
飼育には何が必要?
いざ飼うとなったら、何が必要なのかな?
水槽だけでいいの?
水槽も大事だけど、その他にも大切なものがあるよ!
大まかに必要なものを挙げるなら、
◎水槽(30cmぐらいがベスト)
◎シェルター(隠れるもの)
◎フィルター(どのタイプのものでもOK)
◎ピンセット(ご飯をあげるときに使います)
◎スポイト(食べ残しや糞をとるのに便利です)
◎カルキ抜き(塩素中和剤。これは絶対必要)
◎掃除用具(水槽を掃除するときに使います)
◎ご飯(絶対必要)
になります。
最低限これだけあれば、飼育には困らないでしょう。
こちらの記事に、さらに細かく必要なものなどを書いてあるので、気になった方はご覧ください。
www.fuzino-hana.com
水槽の大きさはどれくらいがベスト?
飼育に必要なものは分かったけど、
水槽の大きさはどれくらいがいいの?
種類によるけど、概ね30㎝以上あれば快適に暮らせるよ!
でも、多頭飼いの場合はもう少し大きい方がいいかな。
我が家では、イモリ1匹に対して30cm水槽にフィルターを入れて飼育しています。
これでもたまに狭いのではと感じることがあるので、イモリにのびのびと生活してほしいという方は、もう少し大きめの水槽にしましょう。
我が家でも、近頃大きな水槽に換える予定をしています。
多頭飼いの場合は、40cm以上あれば大丈夫だと思います。イモリの数に合わせて水槽の大きさを検討してあげてください。
イモリが水に入らない!病気?
イモリが水の中に入らないの!
病気になっちゃったのかな…
大丈夫、病気じゃないよ。
これは、イモリが大人になるための準備なんだ。
でもそれ以外の原因もあるから、よく観察してあげよう!
イモリが水に入らない原因として考えられるのは3つあります。
1.まだイモリが成体ではなく幼体だった
イモリは幼生の時、水中で生活しているのでエラ呼吸をしています。徐々にエラがなくなっていき幼体となり、肺呼吸をするため3年ほどは陸でも生活するようになります。そして最後は成体となり、水中での生活に戻ります。
ペットショップやホームセンターで販売されているイモリは、幼体と成体の境目の子が多いようです。
もし購入してきたイモリが水に入らなければ、第一にこれを疑ってください。
その場合、陸の比率を多くしてあげるなどの対応をしてあげましょう。
2.水温が高い
イモリの適温水温は18℃前後、最低5℃、最高28℃ぐらいです。
最低水温が10℃をきると、イモリは冬眠するので心配ありませんが、夏場28℃を超えるとイモリの命が危険です。早急にクーラーなどでゆっくり水温を下げましょう。
ただし、イモリは変温動物なので、急激に水温を下げるのは好ましくありません。
応急処置として、小さな保冷剤を1つ入れて様子を見るなどしましょう。
3.水質が悪くて入らない
イモリは綺麗な水を好む生き物です。
目に見えて水が汚れてなくても、排せつ物などでかなり汚れています。
フィルターを入れていない場合、季節に関係なく週に1回は水を変えてあげましょう 。
入れている場合は月に1回程度、夏場はすぐに水が悪くなるので回数を増やして対処しましょう。
脱走を防止せよ!
イモリは「脱走の名人」と言われているけど、
どうしたら脱走しなくなるの?
脱走しないように水槽の上に蓋を作ってあげよう!
イモリを飼育していて1番頭を悩まされるのはこの問題。
なんと、イモリは水槽の壁を登って脱走してしまうのです。
そのまま行方不明になって後日ミイラになって発見…なんてこともあり得るのです。本当にあります。
大切なイモリの命を守るため、水槽には蓋を取り付けましょう。
蓋といっても、全面ガラスやプラスチックだと水槽内が蒸れてしまい、イモリにとっては劣悪な環境になってしまいます。
そこで、1部分だけでもいいので、植物の鉢底ネットや網を加工して簡易的かつ重量のある蓋を手作りしてあげましょう。
作り方は至ってシンプル。水槽の大きさに合わせてカットし、縁に木材などで囲いを作って水槽上部にはめ込むだけ。コツは隙間を作らないこと。隙間があると、そこから脱走してしまうのです。
こちらの作り方は、インターネットで検索すると出てくるので調べてみてください。
イモリとの素敵な毎日を
水槽の前で手を振る、ガラス越しに指でツンツンして遊ぶなど、少しでもコミュニケーションをとるようにすると、近寄ってきたり懐いてくれるようになる子もいます。
ご飯だよ〜と呼んであげるだけで近寄ってきてくれるなんて、とても可愛いですよね。
我が家では良き話し相手になってくれています。
愛情をかければかけるほど、イモリも答えてくれるはず。ぜひ1日に1回でもいいので、コミュニケーションを取るようにしてあげてくださいね。
おわりに
日常生活にペットがいることで、毎日の生活が豊かになります。それは犬や猫ではなく、イモリでも同じです。
おそらく皆さんが思っているほど、イモリを飼育するのは難しくありません。
気になった方は、ぜひイモリに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、素敵な出会いがあるかもしれません。
この記事を読んで、イモリを好きになってくれる方が少しでも増えますように。
ご覧いただきありがとうございました。
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