ハオルチアが徒長しちゃった!?原因と対処法は?
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ハオルチアを育てているとほとんどの人が経験するであろう現象。
それが徒長です。
皆さんハオルチアが徒長してしまったら、元のかわいい姿に一刻も早く戻したいですよね!
その気持ちわかります!
ですが!
結論から先に言っちゃいます。
ハオルチアの徒長をすぐに戻す方法はありません!!
(物理的な方法はありますが…)
…はい。
なんと、徒長をすぐに戻す方法はないと。
どういうことだと思いますよね。
悲しいことに本当にないんです。
現に私も毎日やきもきしながら育てています。
こればっかりは時間をかけて戻すしか方法はありません。
ですが、せっかくこの記事を見てくださった方のために、時間と手間はかかりますが、少しでも元の姿に戻せるような方法を実体験を交えてご紹介したいと思います。
参考程度でご覧ください。
↓こちらの記事は、ハオルチアが徒長していく様子を写真付きで紹介しているものです。
お暇であれば覗いてみて下さい。
徒長とは?
植物の葉や茎が伸び、見た目が悪くなってしまう現象。多肉植物によく見られます。
主な原因は、日照不足が多いようです。
徒長の原因は?
我が家でも過去に紹介した通り、ハオルチア・クーペリーが盛大に徒長しました。
その後調べた結果、原因はおそらく急に水をあげたことによるものだと判断できました。
一言に徒長といっても、様々な原因によって変わってくるのです。
その大まかな原因をまとめてみました。
①日照不足によるもの
1番多いと思われるのがこれです。
日照不足ではハオルチアはすぐに徒長してしまいます。
ハオルチアは柔らかい光を好み、直射日光を嫌います。
窓際の明るいところに置いていても育つと言われていますが、実は窓ガラスは植物の成長に必要な紫外線をカットしてしまっています。
休眠期には窓際管理で良いのですが、成長期の場合はどんどん成長しようとするため、日照量との比率が合わなくなってしまい、日の光を求めて徒長すると考えられます。
②水や肥料の与えすぎによるもの
私はこれが原因で徒長してしまいました。
ハオルチアたちは、土の中に細い根ばかりではなく、がっしりとした太い根を張ります。
ですので、こまめに水を与えなくても、根が水分を蓄えているのです。
購入したてのものは土がカラカラに乾いているか、水を与えて湿っているかのどちらかだと思います。
後者の場合はそのままでいいのですが、前者の場合は、いきなり水をたっぷり与えると根が水を吸いすぎて、まるで水を得て喜んでいるかの様にぐんぐん成長します。
このぐんぐん成長することが徒長の原因になってしまうのです。
肥料も同じで、与えすぎると植物の成長スピードとの比率が合わず、徒長してしまいます。
③風通しの悪さによるもの
風は、植物の成長に欠かすことのできないものです。
特に、室内で育てていると不足しがちになります。
理由は、窓やドアを開けたりしないない限り、空気が入れ替わることが難しいからです。
風には空気を入れ替えて酸素・二酸化炭素などを運ぶほかに、湿気を籠らせないようにする役割などがあります。
風が植物に栄養を運んでくると考えてみてください。
風が吹かない(空気が入れ替わらない)→栄養が運ばれてこない→栄養を求めて伸びようとする→徒長
と、このような悪循環サイクルになってしまい、しっかり成長しなかったり、元気が無くなったり徒長したりするようです。
④用土の水はけの悪さによるもの
これは、②とほぼ同じになるのですが、水をこまめに必要としないハオルチアは、必要以上に水をあげすぎると徒長してしまうどころか、それを通り越して根腐れを起こしてしまいます。
よって、いつまでも用土に水分が残ってしまうと、水分過多になり、様々な病気などの原因になるのです。
徒長したときの対処法
徒長してしまうと元の姿に戻すことが困難・時間がかかってしまいます。
また、治療中に弱って枯れてしまうこともしばしばあります。
それでも、少しでも元の姿に近づけれるように、徒長してしまった時の対処法をいくつかご紹介したいと思います。
①徒長した葉が入れ替わるまで待つ
これはとても時間がかかる対処法になりますが、言ってしまえば、環境さえ整えてあげればあとは成長してくれるまで放っておくだけでいいので、手間はかかりにくくなります。
ただし、環境を整えてあげないとただ徒長していくだけなので注意しましょう。
種類や度合いにもよりますが、約半年〜1年ほどで元に近づいてくれます。
②葉挿しして株を新しくする
こちらは、今回ご紹介する中で1番手間と時間がかかる対処法です。
方法としては、元気な葉を根本から丁寧にちぎり取り、用土の上などで発根させる方法です。
発根させるまでに約1ヶ月、種類によっては半年以上かかるものもあるそうです。
さらに、そこから大きくなるのに数年かかってしまうのです。
また、ただ置いておけば発根するというわけでもないので、手間もかかります。
メリットとしては、葉挿しして大きくなった分だけ株が手に入る、つまり、数を増やせることです。
③仕立て直しをする
これは、元気な株の部分だけをを切り取り、発根させる方法です。
つまり、株の途中を糸などで切り取る方法。
こちらは、私も試したことがなく知識も少ないため、調べていただくのがよろしいかと思います。申し訳ありません。
徒長しないようにするには
①適度な日光に当てる
日光が不足すると、ハオルチアたちは光を求めて上へ上へ伸びていこうとします。
ですが、ハオルチアは強い日光も苦手。
ここのさじ加減が非常に難しいのです。
室内では特に徒長しやすいので、窓際などの日当たりの良い場所に置き、ときどき窓を開けて外からの空気に当ててあげましょう。
また、徒長したからといってすぐに明るい場所や直射日光に当てることは厳禁です。
いきなり環境が変わったことによるストレスで弱ってしまうのです。
最初はレース越しの窓際→もう少し明るい場所→外の光など、段階を作って環境に慣れさせてあげましょう。
また、外で育てる際は、寒冷紗を使って遮光してあげることをお忘れなく。
冬は室外で育てることが難しくなってくるため、徒長しやすい季節になります。
窓際、できれば日中など気温が高いときは外に出して、日光浴をしてあげると徒長しにくくなります。
また、植物用のライトを使って日照不足を補う方法もあります。
②風通しの良い場所に置く
カビの発生・湿気を飛ばす等の目的以外でも、風は植物にとって必要なものです。
室内では換気がわりに窓を開けて風を通してあげると、空気の入れ替えもできて一石二鳥です。
難しいようであれば、サーキュレーターや扇風機などでも代用できます。
③水をやり過ぎない
休眠期以外の季節、特に春と秋の成長期には水をたくさん必要とします。
ですが、ここで水をあげすぎてしまうと徒長や根腐れの原因になってしまうのです。
水をあげる上での基本は、用土が中まで乾いてから水をあげるようにしましょう。
竹串や爪楊枝を用土にさして、中の湿り具合を確認する方法がもっとも簡単ですので、試してみてください。
また、休眠期である冬は成長が止まるので、用土が乾いたからといって水をいつも通りあげてしまうと、水分過多になって弱ってしまいます。
休眠期の水やりは月に1〜2回程度に留めましょう。
徒長した様子と、対処して約6カ月後の様子
購入当時の様子
約1か月後の様子
約2か月後の様子
対処して約半年後の様子
まとめ
今回ご紹介した方法は、植物が弱っているか元気か、大きいか小さいかでも状況が変わってきます。
また、この通りにやったからといって、全ての植物が元気になるとは限らないということを頭の片隅にでも置いていてほしいと思います。
それぞれ育てている環境が違うので、焦らずじっくり、少しずつ様子を見ながら植物に合った育て方を見つけていきましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
ステキな植物ライフを。